SBSIL太陽光発電案件「かがやき」シリーズの応募状況がイマイチな理由

3月14日午前10時からSBIソーシャルレンディングが太陽光発電案件「かがやき」シリーズの第1弾となる「SBISLメガソーラーブリリアントローンファンド1号」の募集を始めています。

本案件の分析記事はこちら↓

本案件は募集総額7億5,000万円、期間1年、金利3.0%です。応募状況は現時点で約1億1,400万円です。本案件の前に募集された不動産担保ローン事業者ファンドPlus26号が12億円を1時間以内に集めたのと比較するとかなり時間が掛かっています。

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投資家の人気がイマイチな理由

本案件の人気がイマイチな理由はいくつか考えられます。

理由1:そもそも太陽光発電案件は人気があまりない

当ブログで今月実施したアンケート結果によれば、太陽光発電案件の人気は、国内不動産41%、国内事業法人27%に次ぐ3位(14%)です。つまり太陽光発電案件は投資家にそこまで人気がある訳ではないといえます。

人気が無い理由は、太陽光発電が身近ではない(理解できない)、案件数もそれほど多くないなどの理由が考えられます。

アンケートの詳細は以下の記事をご覧ください。

理由2:利回り(3%)が低い

太陽光発電案件がそこまで人気が無くても、利回りが高ければ資金は集まるはずです。ところが、本案件の利回りは3%という史上最低水準です。

高い利回り≒高い人気という式が成り立つソーシャルレンディング業界では、低利回りは痛いです。

更に本案件は開発案件のリファイナンスです。開発フェーズの利回りは7%だったので、安定稼働後であっても3%は相当なダウンです。この点も投資家が嫌がったと思います。

理由3:SBISLは投資家の動向を見誤った

理由1,2は詰まるところ、SBISLが投資家(市場)の動向を見誤ったということです。1号案件なので、投資家の期待や興味を正確に予測できなかったということでしょう。

利回りが3%でもSBISLの実績があれば、資金を直ぐに集められると踏んだのかもしれません。もちろん、SBISLはこの展開を予想済みで期日までじっくり時間をかけて資金集めする計画なのかもしれませんが。

利回り3%には理由がある!?

私は本案件の利回りが3%だと知ったときに、特に驚きませんでした。利回り3%にSBISLなりのロジックが感じられたからです。

個人投資家が自分で稼働中の太陽光発電案件に投資する場合、金融機関から借入を行い投資するのが通常ですので、金融機関への元利金返済、設備の維持コスト、固定資産税などの各種コストを支払うと、投資家の手残り利益は案件サイズ(投資金額)の大体2-3%になることが多いです。

太陽光発電案件の表面利回りは10%前後で、ほぼ全額を借入で資金調達すると、年間の借入返済が元本5%(20年元金均等返済)、金利2%位と思われ、ざっくり年7%もの借入返済が発生します。元利金返済以外のコストはそれほど大きくないので、単純に表面利回り10%-借入コスト7%=利益3%というイメージになります。

おそらくSBISLはこの利回り水準を参考に、「個人投資家が自分で太陽光発電案件に投資すると利回りが3%なのだから、本案件も3%にしよう」という考えで本案件を組成したのだと推測します。

しかし実際は、本案件は元金が期日一括返済で、期中は金利支払いのみになるので、本当はもっと利回りを上げても収支は回るはずです。SBISLの手数料を別にしても投資家に5%程度は配当できるのではないかと思います。ここは理由3で説明したとおり、SBISLは投資家の動向を見誤ったのかもしれません。

むしろ1号案件なので、大盤振る舞いしてでも資金を直ぐに集める方が、盛り上がって宣伝効果も期待できました。1号案件でつまづくと2号以降がやりにくいですからね。

本案件自体のリスクは限定的だし、募集期間はまだ残り1週間ほどあるので、最終的に資金は満額集まるような気がしますが、SBISLには利回り向上など第2号案件以降で商品設計を見直してほしいですね。