SBISLサービサーズローンファンド7号の満額成立に見るヒット案件の法則

SBISLが昨日3月19日に募集した「SBISLサービサーズローンファンド7号」ですが、募集額9億2,000万円が即日集まり満額成立しました。金利が7%と高いとはいえ、1日で9億円超も集まるのは本当にすごいです。

同日募集を中止した太陽光発電「かがやき」シリーズ第1号案件とは対照的な展開になりました。「かがやき」案件の記事はこちら↓

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個人投資家の「群れ」としての資金力は凄い

1日で9億円以上集まるという事は、それだけ個人投資家の資金が市場に滞留していて投資先を常に探しているという事の表れです。

私の推測ですが、マネオ等へ投資できなくなった個人投資家の資金がSBISLなどの一部の事業者に集中しているのだと思います。

個人投資家一人ひとりの力は小さくても「群れ」としての資金力は相当なものがあることが分かりました。最大手のSBISLでも人気がある案件は1日で満額成立する一方で、人気の無い案件は募集中止に追い込むだけのパワーがありますからね。

資金がすぐ集まるヒット案件の法則を発見

本案件が満額成立するのを見て、資金が集まりやすく人気化するヒット案件の法則を発見しました。先日ご報告したアンケート結果の内容とともに分析します。

法則1:大手事業者の案件である

SBISLはアンケートで全体4分の1の支持を集める一番人気の事業者でした。以下の図は「投資したい事業者ランキング」の結果です。人気投票ともいえます。

法則2:投資家が重視するポイントを押さえている

以下の図は「案件選びで重視するポイント」の集計結果です。本案件はブランド力(信用力)のあるSBISLの案件で、利回りは7%と極めて高く、担保も付いています。

つまり、投資家が重視する上位3条件を全て押さえています。投資期間が3年と極めて長いですが、そこは上位3条件を満たしているのであまり問題にならなかったようです。

法則3:投資家が好む分野の案件である

本案件の担保≒投資対象は「特定金銭債権」です。「特定金銭債権」とは通称「サービサー法」に規定される金銭債権の事なので範囲は非常に広いです。一般的には、焦げ付いた銀行融資(不良債権)、クレジットカード債権、リース債権、住宅ローン債権などが多いです。

以下の図は「投資したいアセット」の集計結果になります。国内不動産が4割、国内事業法人向け貸付が3割弱と続きます。ちなみに太陽光発電は14%で上位2つと比べるとだいぶ劣後します。

本案件はサービサーへの融資なので、「国内事業法人向け貸付」に該当します。さらに、特定金銭債権は担保として不動産が付いていることが多いので、国内不動産担保融資の性格も帯びていると思われます。

本案件は投資家が好む2つの分野にまたがる案件だという事になります。

まとめ

SBISLが意図したかどうかわかりませんが、本案件はヒットの法則を満たしている案件でした。案件募集前にこの記事を書いて予測できていればカッコよかったですね。

本案件は既存借入のリファイナンスが約8億8,500万円で全体の96%を占めます。システム開発などに回すのは3,500万円程度なので、これで十分なシステムが開発できるのか微妙な感じもします。金銭債権の担保掛目も非開示で、期間も3年と長いです。

このようなネガティブな点もありますが、本案件はヒットの法則が持つパワーの方が勝ったということでしょう。

コメント

  1. ガイア被弾 より:

    このSBIのサービサー案件、前回分のリファイナンスが大部分なんですが、満期の期限が来た訳でもないのにリファイナンスする理由が分からないんですが、教えて頂けたら幸いです

    • 元銀行員のひとりごと 元銀行員のひとりごと より:

      ガイア被弾さん
      回答にお時間を頂いて恐縮です。満期でもないのにリファイナンスする理由ですが、おそらく「借入期間の延長」と「借入の整理」だと思います。

      リファイの対象になったローンの期限はそれぞれ、4号:2020/9、5号:2020/12でした。これを今回のリファイで同条件(金利・返済条件は同じ)で、2022/4まで延長することが出来ました。1年半前後の期限延長になります。また他の外部借入も返済します。結果的に借入本数が減り管理の手間も減ります。

  2. 通りすがり より:

    何だかSBIってブランドと利率だけで中身なんか見てない気がします
    今日のも八王子って辺境地(失礼)でLTV100%なのに瞬時に埋まるんだろうなぁ