【案件分析】SBISL太陽光発電事業者ローンファンド2号

3月26日午前10時からSBISLが「SBISL太陽光発電事業者ローンファンド2号」の募集を開始します。いつも通り案件分析を行いました。

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案件概要

本案件は太陽光発電のEPC事業者に対する貸付です。

予定年間利回り 7.0 %
借手資金使途 自己の事業遂行に要する諸経費支払い及び債務の弁済等
運用期間 約10カ月(2019年3月下旬~2020年2月中旬)
募集期間 2019年 3月26日 午前10:00~ 2019年3月28日 昼12:00
募集額 6億円
出資単位 1口 5万円、最低1口以上
担保評価総額 8億3,500万円

案件分析は殆ど出来なかった

案件は匿名化されていますので担保評価8億3,500万円の根拠が示されていません。具体的には担保不動産の所在地、面積など担保評価に必要な情報が開示されていません。

本案件は担保力に依拠しつつも、借手が保有する「他の太陽光発電事業者の出資持分」の売却益と、借手が行うEPC業務等から生まれる収益での弁済を目指すものですが、この2つの返済原資の情報開示が無く、返済資力の評価も行われていないようです。

資金使途は納得できるが金利が高い

借手の資金使途は案件HPによると以下の通りです。銀行員目線ですと資金使途は普通です。

【資金使途】
自己の事業遂行に要する諸経費支払い及び債務の弁済等です。
借手は、平時は上記の支払い等を売却代金、請負代金をはじめとする売上回収金等により賄っていますが、売上回収金等の受領時期が変更されたことにより収支差が生じ、追加の運転資金が必要になったため、弊社が行う貸付金を運転資金に充当し、資金繰りの平準化を図ることを予定しています。

借手のような事業をしていると、もちろん契約にもよりますが太陽光発電施設の建設に伴う出費が先行し、資金回収は買い手(発注者)に施設を引き渡すのと同時になるケースがあります。結果として出費が先行し、資金回収が後になるのでギャップ(時差)が発生します。

手元資金が潤沢なら時差に耐えられますが、そうでない事業者の方が多いので、銀行・信金などからこのギャップを埋めるために資金を借り入れることになります。

借手の財務状態がわからないので、もしかすると借手は超高収益企業なのかもしれませんが、私の感覚では運転資金借入が10か月で金利7%というのは高すぎだと思います。SBISLの金利も含めると8%超の借入になるでしょう。

もし本案件が本当に「健全な」運転資金借入ならば、銀行や信金から借りられるでしょう。今回の借手は金融機関から借りられないくらい信用状態が悪いのか、既に目一杯借りてしまい、これ以上借りられないかのどちらかだと思います。

まとめ

今回の案件分析は完全に匿名化された案件について、私の推測を大いに含む分析なので間違っている部分もあるかもしれません。

エネルギー問題の解決のために太陽光発電は必要なのかもしれませんが、あくまで本案件は融資案件なので融資したお金が期日にきっちり返ってくるかどうかが大切です。

(これは完全に私見ですが) その観点で申し上げますと、借手が自己の弁済資力ではなく、太陽光発電を通じて地球のエネルギー問題解決に必死に取り組んでいる事をアピールする文章が目立つのも腑に落ちません。