マネオQ&A:スポンサー企業の選定について

リリースによるとmaneoマーケット(以下「マネオ」といいます)はスポンサー企業の選定を進めているそうです。本記事ではスポンサー企業が見つかるかどうか考えてみました。

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そもそもスポンサー企業は必要か

マネオは決算情報を開示していて2019年3月期の第3四半期決算を見ると、売上32億、純利益4億円と黒字経営です。現金も84億円保有しています。そのうち自由に使える現金がどれくらいあるかわかりませんが、外部スポンサーではなくマネオ自身が瀧本社長の株式を買い取ることも可能だと思われます。マネオは立派な黒字経営なのでそもそも身売りする理由がよくわかりません。

それでも身売り若しくは資本提携を考えるということは、マネオは瀧本氏がいないと経営が成り立たないほど瀧本氏へ依存している「瀧本カンパニー」なのか、世間がまだ知らない重大な問題があるかのどちらかではないかと思います。

現在の出資者はスポンサー企業にはならない!?

前回の記事で、マネオにはベンチャーキャピタル8社が出資していると書きました。私見ですがこれら8社はマネオのスポンサーにはならないと思います。

企業に投資するファンドは企業の成長ステージに応じて比較的棲み分けが進んでいます。例えば上場が見えてきている会社に投資するファンドもあれば、何らかの事情で経営が上手くいかず苦しんでいる会社に再生含みで投資するファンドなど色々あります。

マネオに現在出資しているベンチャーキャピタルは、いずれも成長段階の企業に投資するファンドが多い印象です。これらのファンドは今のマネオのように一定の規模に成長しているものの問題を抱えていてテコ入れが必要な会社への投資はあまり行いません。

もちろん出資者のなかには「乗り掛かった舟」だから腰を据えて再生に取り組むという会社が1社くらいはいるかもしれませんが可能性は低いと思います。

スポンサー企業が重視するポイント

スポンサー企業選定にかかるリリースを以下に抜粋します。既に複数のスポンサー候補がいるようです。

株式を売却するスポンサー企業の選定にあたり、客観的なプロセスを踏んだうえでスポンサー企業の選定を進めております。具体的には、スポンサー企業としては、金融商品取引業者であるか、又は金融商品取引法に精通した経営陣を有し、当社のガバナンスの強化に主体的に関与できること、当社の現経営陣と利害関係を有しないこと等の、投資家保護及び当社の経営改善を推進することのできる企業を選定することが適切と考えられることから、かかる方針を反映した選定基準に基づき、客観的なプロセスを検討、及び実施し、複数のスポンサー企業から提出された提案を慎重に検討する形で、スポンサー企業の選定にあたっております。

マネオのスポンサー企業になるということは出資比率にもよりますが、マネオを買収することになるかもしれません。そこでスポンサー企業が重視するポイントを検討してみます。

マネオに得難い魅力はあるか

一番大切なのはマネオには買収したくなるほどの魅力があるかという点です。

マネオの弱点は読者の方が一番ご存知だと思いますが、ざっくりまとめるとガバナンスの欠如、内部管理体制の不備ではないでしょうか。

また、世間に知られていない問題があるかもしれないので今後、金融庁から金商法の登録を取り消されるなどの処分を受ける可能性もあるでしょう。

一方でマネオには顧客名簿という他社には無い資産があります。マネオはソーシャルレンディング業界最大手だったので登録会員数は8万5,000人を超えているようです。SBIソーシャルレンディングの会員数が3万人程度なので、その2.8倍も会員がいることになります。

多くの会員が損失を被ったりして新規投資を見合わせている状態だと思いますが、もしマネオがどこかの大企業の傘下に入って生まれ変わったら、また投資しても良いかなと考える投資家が出てくるかもしれません。その意味ではマネオには顧客基盤という魅力があると思います。

その魅力がリーズナブルな価格で手に入るか

次のポイントはその魅力がリーズナブルな価格で手に入るかという点です。マネオには活用されていない顧客基盤があるとしても、その魅力は当然価格次第という事になります。

ここはスポンサーによってスタンスが違うでしょう。もともとソーシャルレンディング業界への参入を狙っていた会社であれば少しくらい高くても、顧客基盤を一瞬で獲得できるなら時間を買うと思って買収・提携に動くでしょう。

そこで重要になるのはマネオの財務状態です。マネオの連結純資産は2018年12月時点で20億円あります。またマネオの今年度の純利益は(引当金などの突発的な損失が発生しなければ) 年間4-5億円程度になると思われます。

普通に考えるとマネオは純資産20億円+収益の何年か分の値段で取引されるでしょう。もちろん実際に買収・提携するには事業、資産、負債等の精査(デュー・ディリジェンス)が行われますので、隠れた損失や費用が見つかって企業価値が下がる可能性もあります。これは実際に精査してみないと何ともわかりません。

スポンサー企業とは誰なのか

ではマネオの買収や提携を検討するのはどのような会社なのでしょうか。スポンサー候補の情報は一切公開されていないのでわかりませんが、同業者の可能性もありますし、新規参入組の可能性もあります。

私の経験ですと一般的に言って、同業者は事業を理解しているので判断は早い反面、高い値段では買わない傾向が強いです。裏も表もわかっているためです。私の妄想ですが、例えばオーナーズブックが法人向け融資案件を始めたいと考えるとか、SAMURAI証券(Jトラスト・グループ)が一気に業界首位に躍り出たいと考えてマネオの買収・提携に動く可能性は無くはないと思います。

次に考えられるのは新規参入組です。ただしマネオの闇はかなり深いと思われますので、名の知れた日本企業は手を出すのをためらうでしょう。とすると日本参入を狙う海外企業という線もあると思います。

まとめ

マネオには顧客基盤という魅力がありそうなので、名乗りを上げるスポンサーはいると思いますが、マネオが抱える闇に光をあててからでないと買収・提携は進まないでしょうから、時間が掛かるような気がします。

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