クラウドリースで大規模な延滞が発生

クラウドリースが1/10付けで一部案件で延滞が発生した旨のリリースをしています。
延滞件数は11件、約33.2億円の模様です。

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延滞案件の概要

延滞した11件のうち、10件はアミューズメント事業者関連です。私はクラウドリースの案件には投資していないので、今回初めて案件概要を拝見させていただきました。典型的なストラクチャーは以下の通りでして、アミューズメント事業者等への短期の事業資金融資の様です。担保は動産担保、代表者保証等が中心で債務者が保有する不動産等への担保設定はありません。

出典:クラウドリースHP

気づいた点

  1. 融資先のアミューズメント事業者というのは、パチンコ関連ではないかと推察します。一般的にこの業種は銀行が融資したがらない先である一方、中小規模の事業者が多く資金需要は比較的旺盛なので、クラウドリースの目の付け所は悪くないと思います。一方で、担保となっている動産の価値の減少は激しく融資のリスクも高いと思われます。
  2. 延滞した案件の融資条件を見ると、融資期間1年で金利10%が一般的です。銀行に勤めた経験からすると、借り手にはクラウドリースの取り分が乗るので、さらに高い金利で融資されているはずです。これだけの高金利の融資になると、借り手に強いキャッシュフローの創出能力が求められますが、浮き沈みの激しいパチンコ業界では返済が滞るリスクは高いです。
  3. クラウドリースのリリースの中に延滞した理由として繰り返し「資金調達環境の変化」という言葉が出てきます。これが具体的に何を指すのか説明はありません。 個人的な感覚ですが、この1年程度で資金調達環境の著しい悪化は感じません。

今後の展開

動産担保、連帯保証人に保証履行などを通じて債権回収を図っていくことになると思いますが、時間が掛かりそうですし全額回収できる見込みも立っていません。サービサーに一括で債権を売却して終了という事態だけは避けてほしいですが、クラウドリースに債権回収のノウハウがどこまであるか判然としないので不安が拭えません。